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  • 執筆者の写真Ryuji Kanemoto

建設キャリアアップシステム(CCUS)の技能者登録【「詳細型」を選ぶべき理由】


建設キャリアアップシステム(CCUS)技能者登録

建設キャリアアップシステム(CCUS)は、技能者1人1人の就業履歴や資格等をデータで蓄積し、最終的に公正な能力評価や処遇改善につなげる仕組みです。

事業者と技能者それぞれがシステムに情報を登録することで初めて運用が成立します。

技能者の登録には「簡略型」と「詳細型」の2パターンがあり、どちらを選べばよいかわからないというご意見をよく伺います。

この記事を読むと、「簡略型」と「詳細型」の違いがわかり、状況に応じてどちらを選ぶべきかがわかります。ぜひご参考にしていただければと思います。



▼目次



建設キャリアアップシステム(CCUS)運用の全体像と技能者登録


事業者情報、技能者情報をシステムに登録すると、事業者と技能者にIDが付与されます。

そして、技能者には建設キャリアアップカード(CCUSカード)が発行されます。

元請事業者・下請事業者は、ともに管理体制の設定や施工体制の登録を行い、元請事業者は現場情報を登録した上で技能者のCCUSカードの読み取りができるよう現場にカードリーダー等機器設置を行います。

技能者登録は建設キャリアアップシステム(CCUS)運用にに欠かせない手順です。

技能者登録が完了し、技能者の手元にCCUSカードがなければ何もはじまりません。




「簡略型」と「詳細型」で登録する内容や登録料が異なる


技能者登録は、「簡略型」と「詳細型」のどちらを選ぶかで登録の手間やコストが変わってきます。従来は登録の型は1つしかありませんでしたが、2021年4月から「簡略型」が導入され、2段構えになりました。収支改善によるCCUSの安定運営や利用者の負担軽減が狙いだと言われています。


◎「簡略型」・「詳細型」の登録内容

「詳細型」は、「簡略型」の基礎的な登録項目に加えて、保有資格や学歴などの登録項目と準備する添付書類が増えるので作業が煩雑になります。





簡略型

登録項目

本人情報(氏名、生年月日、性別、血液型、国籍(外国籍の方のみ))

本人情報(現住所、電話番号、メールアドレス、緊急連絡先(氏名、電話番号))

本人情報(CCUSカード送付先)

所属事業者情報

職種

過去の経験(自由記述)

社会保険(健康保険、年金保険、雇用保険)の加入状況

建退共、中退共の加入状況




詳細型

登録項目

労災保険特別加入の有無

健康診断種別

学歴

登録基幹技能者資格

保有資格等

研修等受講履歴

表彰履歴


◎「簡略型」・「詳細型」の登録料

CCUSカードの発行に必要となる料金で、一般財団法人建設業振興基金に支払わなければなりません。

カードの有効期限は10年です。あとで「簡略型」から「詳細型」に変更することも可能です。


簡略型:2,500円(税込)※インターネット申請のみ

詳細型:4,900円(税込)※インターネット申請、書面申請どちらも可

簡略型から詳細型への移行:2,400円(税込)


〈60歳以上の技能者の特例措置〉

✅2023年3月までの申請は500円値引き(インターネット申請のみ)

✅カード有効期限を15年に



「簡略型」を選ぶとレベル判定ができない


「簡略型」を選ぶと基礎的な情報しか登録されていないので、レベル判定(能力評価)を行うことができません。レベル判定(能力評価)を行うのであれば、「詳細型」を選ばなければなりません。


▶レベル判定(能力評価)とは?

建設キャリアアップシステムに蓄積・登録されている技能者の「就業日数」「保有資格」「職長・班長としての経験日数」を評価し、レベル1~4の4段階で評価する制度です。

レベル1:初級技能者(見習いの技能者)

レベル2:中堅技能者(一人前の技能者)

レベル3:職長として現場に従事できる技能者

レベル4:高度なマネジメント能力を有する技能者(登録基幹技能者)


▶レベル判定(能力評価)の流れ

①技能者が技能者登録(詳細型)を行う 

②技能者が職種ごとに能力評価実施団体に申請する

③能力評価実施団体が技能者の評価審査を実施する

④建設業振興基金が能力評価を反映したカードを発行する

※技能者登録をしてもレベル判定(能力評価)を行わない限りレベル1のまま

※レベル判定(能力評価)の申請には手数料4,000円(税込)が必要


 

最後に


CCUSカードに蓄積した情報をベースに経験・知識・技能を評価して技能者のキャリアアップを図ることが、建設キャリアアップシステムの本来の目的です。このことを考えると、技能者登録はレベル判定(能力評価)ができる「詳細型」を選ぶべきでしょう。手間やコストに見合うものが得れるはずです。

技能者自身が恩恵を受けられることはもちろん、事業者にとっても所属している技能者のキャリアアップが見える化することはメリットとなります。また、技能者のレベルによっては経営事項審査の加点にもなります。

「簡略型」を選ぶと、CCUS登録が義務となっている現場に入場できるというだけです。


高齢の技能者の方で、これから時間をかけて資格を取得したり、経験年数を重ねたりしてキャリアアップすること自体が難しい場合などは「簡略型」でも良いのかもしれません。それ以外は、「詳細型」を選ぶことをお勧めします。



この記事は行政書士が執筆・監修しています。

アールエム行政書士事務所/代表/金本 龍二(かねもと りゅうじ)

本記事は建設業に特化した事務所の行政書士が執筆・監修しています。

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当事務所では、大阪府知事の建設業許可を中心に申請代理、その他経営事項審査や入札参加資格申請までサポート全般を承っております。建設キャリアアップシステムについても代行申請を全国対応で承っております。


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