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執筆者の写真Ryuji Kanemoto

建設機械施工管理技士がどんな資格かよくわかる!|建設業で役立つ資格完全ガイド

更新日:4 日前


建設機械施工管理技士について詳しく解説

建設業界で働く人にとって資格の取得はとても重要です。


中でも建設業法の技術検定による資格(施工管理技士)は取得するメリットも多く、取得を目指す人がたくさんいます。


個人にとってキャリアアップになることはもちろん、事業者にとっても建設業許可や経営事項審査(経審)、現場運用などで重宝する資格です。


施工管理技士は7種類あり、本記事ではそのうちの1つ、建設機械施工管理技士を取り上げています。


建設機械施工管理技士がどのような資格で、試験はどのような内容なのか等、これから取得を目指す方に全体像をつかんでいただけるよう解説しています。


ぜひご参考にしていただければと思います。


建設業法に基づく他の国家資格についてはそれぞれ別の記事で紹介しています。あわせてご確認ください。


建設業許可の問合せ先

建設業許可の料金案内


▼目次



建設機械施工管理技士とは


全国各地、多くの建設・土木現場でいろいろな建設機械が使用されています。


建設機械施工管理技士は建設機械を用いる現場において施工管理や安全管理等を行うことができる国家資格です。

1級と2級があります。


施工管理自体は資格がなくてもできますが、現場によっては資格が求められます。


建設機械の種別は以下のとおり。


2級は選択した種別の限定資格、1級には制限がありません。

機械の種別

なお、建設機械施工管理技士を持っていても建設機械の運転作業ができるわけではありません。

運転作業については別途技能講習・特別教育を修了しなければなりません。


ただし、建設機械施工管理技士を持っていると、以下の表のように種別に応じて技能講習・特別教育が全部免除または一部免除されます。

機械操作の技能講習・特別教育の免除


建設機械施工管理技士は建設業許可申請や現場運用で重宝される


建設機械施工管理技士を取ると、建設業界では重宝されます。

事業者からすると、資格者が増えることで活動の幅が広がります。


POINT1 建設業許可の専任技術者になることができる


専任技術者について詳しく知りたい方はこちらの記事もご確認ください。

許可業種:土木工事業、とび・土工工事業、舗装工事業

1級建設機械施工管理技士は一般建設業許可、特定建設業許可で専任技術者になれる

2級建設機械施工管理技士は一般建設業許可で専任技術者になれる


一般建設業許可・特定建設業許可について詳しく知りたい方はこちらの記事もご確認ください。


2級の施工管理技士であっても、2年以上の指導監督的実務経験がある場合は、特定建設業許可の専任技術者として認められます。

※指導監督的実務経験…元請として4,500万円以上の工事を指導監督した経験


しかし、土木工事業と舗装工事業は指定7業種に分類されているため、1級の施工管理技士でなければ特定建設業許可の専任技術者になることはできません。


〈専任技術者資格になり得る資格一覧〉

専任技術者 資格一覧

POINT2 建設現場の監理技術者等になることができる


建設業許可を取得した建設業者は、元請・下請関係なく請け負った工事現場に主任技術者を配置しなければなりません。

元請として請け負い、下請に4,500万円以上発注する場合は主任技術者ではなく、監理技術者を配置しなければなりません。


1級建設機械施工管理技士は主任技術者、監理技術者になれる

2級建設機械施工管理技士は主任技術者になれる


専任技術者と資格要件は同じです。


また、一次検定のみ合格者は建設機械施工管理技士補となります。

1級の建設機械施工管理技士補は監理技術者の補佐として配置することができ、監理技術者が2つの現場を兼任できるようになります。


監理技術者等について詳しく知りたい方はこちらの記事もご確認ください。


POINT3 経営事項審査(経審)で加点対象にすることができる


経営事項審査(経審)のZ点(技術力)の中で技術職員の保有資格は加点対象となります。


1級施工管理技士は5点(監理技術者講習を修了している場合はさらに1点)、2級施工管理技士は2点が加点されます。


経営事項審査(経審)のZ点(技術力)について詳しく知りたい方はこちらの記事もご確認ください。



建設機械施工管理技士検定試験の受検資格


受検資格は令和6年に改正が行われました。


2級建設機械施工管理技士の一次検定は以前から変わらず17歳以上、1級建設機械施工管理技士の一次検定も19歳以上であれば、学歴・経験に関係なくだれでも受検できるようになりました。


二次検定は1級・2級ともに令和5年までの受検資格と令和6年以降の改正受検資格を任意で選ぶことができます(令和10年までの移行措置)。


◎1級建設機械施工管理技士


▶ 令和5年まで

1級建設機械施工管理技士受検資格(R5年まで)

▶令和6年以降

1級建設機械施工管理技士受検資格(R6年以降)

※指定学科…国土交通省令で定められた学科 

※実務経験…土木、とび・土工、舗装に関する工事での施工の管理に関する実務経験(建設機械操作施工に関する実務経験を含む)

※施工管理の実務経験…土木、とび・土工、舗装に関する工事での施工の管理に関する実務経験

※指導監督的実務経験…施工監督等の立場で部下や下請等に対して総合的に指導監督を行った実務経験(請負工事の金額は関係ありません)

※特定実務経験…請負代金4,500万円以上の工事で監理技術者等としてまたはその指導のもと行った施工管理の実務経験


◎2級建設機械施工管理技士(第1種~第6種)


▶ 令和5年まで

2級建設機械施工管理技士受検資格(R5年まで)

▶ 令和6年以降

2級建設機械施工管理技士受検資格(R6年以降)

※指定学科…国土交通省令で定められた学科 

※実務経験…土木、とび・土工、舗装に関する工事での施工の管理に関する実務経験(建設機械操作施工に関する実務経験を含む)

※施工管理の実務経験…土木、とび・土工、舗装に関する工事での施工の管理に関する実務経験



建設機械施工管理技士の試験内容


●試験内容

第一次検定:1級・2級ともマークシート方式の筆記試験

※2級は第1種~第6種の種別ごとの試験


第二次検定(筆記):1級は記述式、2級はマークシート方式

第二次検定(実技):受験申込で選択した種別ごと、実機による実技試験

※1級は2種別受検(免除制度あり)、2級は最大2種別受検(選択式で奇数種別から1つ、偶数種別から1つ)


実技試験実機種別

●合格率

近年の合格率の推移は以下のようになっています。

1級・2級ともに一次検定(筆記)の合格率が低く推移しています。

しっかりと対策して臨みたいところです。


〈1級建設機械施工管理技士〉

1級建設機械施工管理技士の合格率

〈2級建設機械施工管理技士〉

2級建設機械施工管理技士の合格率

●試験日程

詳細は以下「JCMA日本建設機械施工協会HP」にてご確認ください。





最後に


建設機械施工管理技士を目指す方のために資格概要・資格取得のメリット・受検資格・試験内容について解説いたしました。


建設機械施工管理技士は他の施工管理技士と比べて受検資格や試験内容等、やや特殊です。

特に実務経験の考え方や実技試験の選択には注意が必要です。


忙しい中での試験対策は大変ですが、建設機械施工に携わっている方は計画的に取得を目指してみてはいかがでしょうか。




この記事の執筆者 金本 龍二(かねもと りゅうじ)|行政書士

アールエム行政書士事務所の代表・行政書士。事業会社で店舗開発に従事。 ディベロッパーや建設業者との契約交渉・工事発注に数多く携わる。その後、行政書士事務所を開設。

建設業専門の事務所として 近畿圏内の知事許可、大臣許可、経営事項審査、建設キャリアアップシステムをサポート。

 

当事務所では大阪府知事の建設業許可を中心に申請代理を承っております。


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